メモ
2013.09.14
東京都写真美術館
2013.8.10-10.20
http://www.digitaliwago.com/nekolion/

ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。
ということで、全体を「視 See」「触 Touch」「味 Taste」「嗅 Smell」「聴 Hear」の五つのセクションにわけ、ネコの写真とライオンの写真を逐一対にして展示してある。花壇で昼寝するネコ、サバンナの枯れ草の上で昼寝するライオン。蛇口から水を飲むネコ、河辺で水を飲むライオン。睨み合う二匹のネコ、一方がもう一方を今まさに殺さんとする二匹のライオン。
母親の尻尾にじゃれつく子ネコと子ライオンは同じ顔に見えるし、アルミ容器に入れてもらったエサに夢中のネコと倒れた象の内臓に頭を突っ込むライオンは別世界の隔たりを感じさせる。
かわいい、ほほえましい、いやされる、こわい、かっこいい。
全部くまなくいる感じ。
日本の見慣れた日常とサバンナの異世界がネコとライオンでつながる。つながって、近づいて、でもまた遠ざかる。だって一緒ではないから。とても似ているけれど、同じではないから。

単純にかわいさに悶えるのも、似ている彼らの違いを読むのも、どちらも楽しい展示。