The Matrix
1999年 アメリカ
監督 : アンディ・ウォシャウスキー / ラリー・ウォシャウスキー
キャスト : キアヌ・リーヴス / ローレンス・フィッシュバーン / キャリー・アン・モス / ヒューゴ・ウィーヴィング / グロリア・フォスター
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マトリックスの三部作は、すべて劇場で観ています。でも、ストーリーについていけていません。キアヌを好きになった映画。
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二度目を観たので追記 (08.05.19)。
映画館で観て以来だからおよそ9年ぶりで観たのだけど、改めて観ての感想は、名作だ、ということ。
娯楽としての映画の楽しみというのは現実ではありえないこと・できないことの経験、あるいは体験で、マトリックスはそれを如実かつ当時としては (もしかしたら今もって) 最高レベルで実現していると思う。
具体的なところで言えば重力を筆頭にした物理法則の無視と、少し抽象的に言えば、理論値=実験値になりえる、というところ。要するに、できると思ったことはできる (というよりも作中の言い方で言えば、できると知ったことはできる)、なんだけど、それをここまできれいに映像化してもらえると、四の五の言う間もなく気持ちいいと思ってしまう。この快感は、映画が観客に与えるべきおおきな要素のひとつだと思う。
映像技術によって勝ち組になった映画、というと「ロード・オブ・ザ・リング」のようなファンタジーものを無視できないけれど、あちらはあくまでもストーリーのために映像技術を使っていて、逆にマトリックスは、映像技術を駆使することがストーリーとともに二本柱となって一本の映画を支えていると思う。
というよりもむしろ、この一作目だけでは映画におけるストーリーの重要性をそれほど感じなかった。改めて観返すと、二作目、三作目はきちんと物語としても観ることができるのだけれど、どうも一作目は映像のためにストーリーを作った感がある。これはもちろんあくまでも個人的な感覚で、実際のところはどうなのか知らないけれど。