Bridge to Terabithia
2007年 アメリカ
監督 : ガボア・クスポ
キャスト : ジョシュ・ハッチャーソン / アナソフィア・ロブ / ロバート・パトリック / ズーイー・デシャネル
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足の速さ以外に誇れるものがない、いじめられっ子の少年・ジェス。学校にはいじめっ子がいる、家族は日々の生活に追われてジェスを顧みている時間がない。秘かな楽しみは、空想の世界を自由に絵にすることだけ。そんなとき、隣の家に女の子が引っ越してきた。同じクラスに転入したレスリーは、素晴らしい想像力の持ち主だった――。互いの才能に惹かれあったジェスとレスリーは、川の向こうにふたりだけの国、テラビシアを夢見た。
予告編を観てから、観てみたいなあとずっと思っていた。前半、学校にも家族にも諦めばかりの感じとか、それでもレースだけはプライドのために負けられないとか、ひとりでスケッチブックに向かっている時間が唯一の楽しみだとか、とにかくジェスに感情移入してしまって、本来は笑顔になるようなシーンも嬉しいのと一緒に切なくて仕方がなかった。いつも思っていることだけど、私は本当に、いろいろな感覚が子どものままだなと思う。
ごくごく個人的な感想として、ラストはできれば、ジェスがテラビシアから卒業するかたちで描いてほしかった。ジェスとレスリーは、「学校がつまらないなら学校より楽しい場所があればいい」といってテラビシアを創りだしたのだけど、ストーリーのなかで、ジェスは学校を牛耳っている上級生と仲良くなることも、いじめっ子にひるまないことも、自分から誰かに手を差し出すことも覚えていった。だからこそ、逃避の場所であるテラビシアからは、卒業して終わってほしかったなあと思う。
若干ストーリーが似ている「マイ・フレンド・フォーエバー」のエンディングが、大好きなせいもあるかもしれない。