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インサイド・マン
Inside Man
1996年  アメリカ
監督 : スパイク・リー
キャスト : デンゼル・ワシントン / クライブ・オーウェン / ジョディ・フォスター
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 4 人組みの犯人グループが、銀行強盗事件を起こした。50人の人質と共に立てこもる犯人たちとやりとりする捜査官はやがて、犯人の目的が単なる強盗ではないことに気がつく。

 サスペンス映画を観ていてつらいのは、暴力に対して無感動な見方をしておかないと、本来のストーリーについていけなくなること。痛いシーンも、つらいとかいやだとかひどいとか思う前に、そこにどんな意味があるのか探りながら考えながら観ていないといけない。少なくとも、私は。

 それはともかく、ストーリー展開の広がり方に、正直とても驚いた。後半もなかばをすぎてから、これからさらにもう一本分の映画撮れるんじゃないかってくらい大きなネタが現れた。ここまできてまだ話広げるの? そろそろ収拾つけるころじゃないの? と、思わず内心思ってしまった。
 一番おもしろかったのは、犯人の人物像。単なる金銭目的の強盗ではないけれど、ダークヒーローものと言えるほど義賊なわけでもない。こういう、頭の回転が速い人々がそれぞれの思惑で動き回る映画は、観ごたえがある。
2008.02.06