The Hunting Party
2007年  アメリカ
監督 : リチャード・シェパード
キャスト : リチャード・ギア / テレンス・ハワード / ジェシー・アイゼンバーグ / ダイアン・クルーガー
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　戦場レポーターとして名を馳せていたサイモンとカメラマンのダック。とある事件をきっかけに冷静な中継レポートを放棄したサイモンは会社をクビになった。そんな彼は数年ぶりでボスニアのサラエボでダックと再会し、虐殺の首謀者であり戦争犯罪人であるフォックスの情報をつかんだという話を持ちかける――。

　ボスニア紛争での実際にあった虐殺事件とその首謀者がモデルとなっている。リチャード・ギア等が演じる記者のパーティも実在の人物がモデルになっているそうなのだけど、どうにも現実味がない。

　エンディングロールで、映画内のこういう所は史実通りなんですよ、という解説が入るのだけれど、もし史実を伝えるつもりでつくったのなら全体のつくりがあまりにもコミカル過ぎる。こういうつくり方をするならいっそのこと、まったくのノンフィクションストーリーを考えた方がよかったんじゃないかと思う。つまり、やろうとしている事とやり方がちぐはぐでどっちつかず。
　サイモン等が追った戦争犯罪人・フォックスのラストは秀逸だとは思うけど、だからこそ中途半端になってしまったことが惜しい。もっと練り直してあれば、爽快感のあるいい映画になった気がする。