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ヴァージン・スーサイズ
The Virgin Suicides
1999年  アメリカ
監督 : ソフィア・コッポラ
キャスト : ジェームズ・ウッズ / キャスリーン・ターナー / キルスティン・ダンスト / ジョシュ・ハートネット / ハンナ・ハル
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 厳しい数学教師の家庭の育った13歳から17歳までの年子の美しい姉妹たち。彼女は近隣の少年たちの憧れの的だったが、ある日末娘が謎の自殺未遂事件を起こす。さらに四女が学校の男子生徒と過ちを犯し、敬虔なクリスチャンである母は彼女達を自宅に閉じ込めた。少年たちは姉妹をなぐさめようとするが――。

 本当は原作の「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」を読もうと思っていたのだけど、レンタルショップでふと目に付いたので。
 ただ起こったことを描いていくだけの映画で、一切の解釈ははさまれていない。だからとりとめのなさも感じるのだけど、それ以上に5人姉妹の存在感が強烈だ。

 年子の5人姉妹というのは少し珍しい存在かもしれないけれど、特異な点といえばただそれだけだ。彼女らの一人ひとりがなにかふつうと違うおかしな要素を持っているわけではない。厳しい両親に育てられもっと自由に遊んでみたいと夢見ている、ただそれだけの女の子たちだ。
 そんな彼女たちの最期が奇妙にゆがんでいた理由。それは明示されないし、おそらく彼女たち自身にも、他人にこれこれこういうことだからです、と解説できる理屈なんてないのだろうと思う。
2008.08.01