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「処刑人」
The Boondock Saints
1999 年 アメリカ
監督 : トロイ・ダフィー
キャスト : ショーン・パトリック・フラナリー / ノーマン・リーダス / ウィレム・デフォー
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 なりゆきからロシアン・マフィアを殺してしまった二卵性双生児の兄弟、コナーとマーフィー。正当防衛が認められ無罪となったふたりはある夜、「悪を滅ぼせ」という神の啓示を受ける。そして兄弟は、悪人に裁きを下す処刑人となった。

 処刑直前までのなりゆき、事件後の FBI 捜査官による推理、そして処刑シーン。この順番で描かれていく二人の処刑の数々でストーリーは進んで行く。中心にあるのは何よりも強い血の繋がりと終始貫かれる神への信仰だ。

 主役の兄弟ふたりがとにかく格好いいんだ。適度に熱く、でもむさくるしさはない。兄弟が互いを大切に思っている様が決して大げさでもなくセンチメンタルにもならず描かれているのもいい。
 悪ガキそのものの性格と敬虔なキリスト教徒としての信仰心というアンバランスさが、このふたりの最大の魅力だ。

 アクション映画、特にガンアクションを好む人にはもれなく観てもらいたい。かっこいいという以外に言葉が出てこない。こういう映画に面倒なうんちくは必要ない。
 そもそも殺し屋ものが好きな私にとっては好みにどんぴしゃの映画だった。少し思い出したのは「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。男同士の強い繋がりというのは、それだけで他にはない美しさを感じてしまう。
2010.06.09