メモ
2006.09.21
 「ひかりをすくう」、読了いたしました。「流れ星が消えないうちに」も含めて、橋本さんは、生きるということを書きたくて、小説を綴っているのではないかと、感じます。
 男女、星、からみつく過去、ありふれている真剣な苦しみ、進むこと、変わってゆくこと。ありきたり、な題材かもしれません。でも、確かに生そのものであるものたちです。ないがしろには決してできないものたちです。だから、橋本さんは、何度も、何度も、繰り返すんでしょうか。時間は流れていく。歩かなきゃいけない。私は生きていくのだから。
 時間をかけるということに、きっと価値はあるはずだと、信じたくなる物語です。