メモ
2006.11.28
 時間があるのに任せて、昨夜は夜通しで「魔性の子」を読み終えてしまいました。今朝の八時ころになってようやく読了。読み途中で寝るのがいやで真夜中や明け方までかけて読みきるなんていうのは、小学校や中学校に通ってたころにはよくやったことですが、いやはやもうすることはないと思ってました。面白いと止まらないものです。
 十二国記の世界観を知っていて読んでいるから、広瀬が「お前のエゴなんだ」と高里に突きつけるシーンは胸が痛かったです。違うんだ、と。十二国記より先に「魔性の子」を読んでいたら、どうなっていたでしょう。言っても詮ないことなので、深く考えはしませんが。
 「魔性の子」の前半あたりまでは「黄昏の岸 暁の天」を飛び飛びに読み返しながら、思い出しつつ読み進めていました。今、もう一度「月の影 影の海」を読み返してます。全部読みきるか…はわかりませんが、やっぱり十二国記の世界は心地よく大好きで、ひたっていたくなりました。

 さて、ところで藤原薫さんの画集を見たのですが…。変わらず蠱惑的なこの世界観。ここまで空気を感じさせてくれる絵を描く人は、そうはいないと思います。
 で、各イラストの初出をぱらぱらと眺めていたわけですが…「『格闘する者に○』 表紙イラスト」と出ていて、「はっ?」と(笑) 「えっ、ちょっと待ってなにやってるの藤原さん、っていうか三浦さんていうか藤原さん!」と、そんな勢いでばたばたと確認したら、本当に表紙を描いてました(あたり前なんですが)。ひょんなところで意外な人たちがつながるのは往々にしてあることですが、今回はちょっとないくらいびっくりしました。そういえば、三浦しをんさんを初めて知ったのは「格闘する者に○」を雑誌で見て、だったと思います。未読なんですが。