「十一月の扉」、読んでいます。爽子の物語に対する想いの持ち方が、中学校のころの自分に重なって、なんだか懐かしいような気恥ずかしいような気分です。そして、苑子さんの「それを仕事にしちゃいけないわけは、一つもないじゃないかって、怒涛のように、とつぜん炎のように、思ったのよ。」このせりふにもまた、同じものを感じてしまいます。ずっと好きだったそれは、あまりに自分にとってあたり前すぎて身近すぎて、自分はそれが好きなのだということにすら気付いていない。透明だったそれに美しい色がつき、そして気付く瞬間は、嬉しさにあふれているものです。
いとおしさにあふれたお話ですね。
いとおしさにあふれたお話ですね。