今日、「ほしのこえ」を読み終えました。「ほしのこえ」は、佐原ミズさんが描いた 漫画版で初めて知ったのですが、やはり最初のイメージというのは強いらしく、読んでいる間中ずっと佐原さんの絵が頭の中にありました。
小説の方は、ミカコの視点で書かれた「あいのことば」と、ノボルの視点で書かれた「ほしをこえる」のふたつの話で構成されています。どちらも、読み進めれば読み進めるほど没頭してしまう、とても不思議な雰囲気の小説でした。あらすじはわかっている状態で読んでいるので、決して目新しさがあるわけではないのですが、物語が佳境に入るとページをめくる手を止められない。
「ほしをこえる」のラスト近く、『もちろん、君は生きてこの星々のどこかにいる。』というノボルのモノローグに、物語全体をぼんやりとただよっていた胸をしめつけるような雰囲気が、一気に質量を持って迫ってきます。“信じる”以外の方法がない状態で、つよくつながるミカコとノボルの姿はなんとも切なく、同時に愛にあふれているのです。
原作者の新海さんのほかの作品はまだ観たことがないのですが、ぜひ触れてみたいと思っています。こんなふうに透明で、強くて、鮮やかなストーリーを紡ぎだしてくれる人がいること、そしてそのストーリーに触れられることは、とても幸運なことだと思っています。
ちなみに、漫画版を描いた佐原さんは私の大好きな漫画家さんのひとり。最近出した「マイガール」は、あったかくて、やさしくて、必見です。お父さんと女の子のお話なのですが、各所にちりばめられたちょっとしたせりふやシーンが胸にぐっときて、たった一冊読みきる間に何回涙腺がゆるみかけたことか…。漫画を読む方には、ぜひともおすすめします。
小説の方は、ミカコの視点で書かれた「あいのことば」と、ノボルの視点で書かれた「ほしをこえる」のふたつの話で構成されています。どちらも、読み進めれば読み進めるほど没頭してしまう、とても不思議な雰囲気の小説でした。あらすじはわかっている状態で読んでいるので、決して目新しさがあるわけではないのですが、物語が佳境に入るとページをめくる手を止められない。
「ほしをこえる」のラスト近く、『もちろん、君は生きてこの星々のどこかにいる。』というノボルのモノローグに、物語全体をぼんやりとただよっていた胸をしめつけるような雰囲気が、一気に質量を持って迫ってきます。“信じる”以外の方法がない状態で、つよくつながるミカコとノボルの姿はなんとも切なく、同時に愛にあふれているのです。
原作者の新海さんのほかの作品はまだ観たことがないのですが、ぜひ触れてみたいと思っています。こんなふうに透明で、強くて、鮮やかなストーリーを紡ぎだしてくれる人がいること、そしてそのストーリーに触れられることは、とても幸運なことだと思っています。
ちなみに、漫画版を描いた佐原さんは私の大好きな漫画家さんのひとり。最近出した「マイガール」は、あったかくて、やさしくて、必見です。お父さんと女の子のお話なのですが、各所にちりばめられたちょっとしたせりふやシーンが胸にぐっときて、たった一冊読みきる間に何回涙腺がゆるみかけたことか…。漫画を読む方には、ぜひともおすすめします。