おすすめいただいていた「雪の断章」を、今日読了しました。この本をおすすめいただいたことに、心から感謝します。とても、とても、大切な本になりました。
この本を読んでいる間、なんどもメモを更新しなくちゃと思っていたのですが、「雪の断章」を読み出すとページを繰る手がとまらず、なによりもこの世界に没頭していたいという欲求がたまらなく大きく、沙々雪はすっかり放ったらかしになっていました。
サイト名を見てもわかるとおり、私にとって雪とはとても特別な存在です。純粋に愛しいものであり、同時に私の抱えている中で最も大きな傷を想い起こさせるものでもあります。その傷もまた、大切なものがあるから人は傷つくのだと気づかせてくれたという点で、痛くはあってもしっかりと抱えていきたいものです。
主人公の飛鳥は、これまで出会った登場人物の中で、最も近しさを覚える存在でした。雪を愛するその姿が、うれしいほどに私に近く感じられたのです。
単なる恋愛小説ではなく、サスペンスでもなく、成長物語でもない。人と、世界と、社会をあふれんばかりの情感で描いた、とても特別な本だと思います。
私はめったに図書館を利用しません。無料で本が読めるありがたさを充分わかっていながら利用したくないと感じてしまう、その確かな理由を私はこれまで自覚していませんでした。
「雪の断章」を読むにあたって図書館を利用した理由は、単純に金銭的なものです。そして読了した今、きちんと本を買わなかったことを心底から後悔しています。私が初めてこの物語に触れた、ほかのどれでもない“この本”に、すっかり愛着を持ってしまいました。返却したくない、ずっと持っていたいという想いにとらわれています。
30年近く前に刷られた本はくったりとくたびれて手になじみよく、古めかしい字体の文字がびっしりと埋まる様が、私にとっての「雪の断章」としてすっかりインプットされてしまいました。
大学の帰り道に、復刊された「雪の断章」をぱらぱらとめっくてみたのですが、違和感がぬぐえません。自分の手元にずっと置いておけるように、私はいつも本を買ってばかりいたのだなとしみじみ理解しました。せめて初めて出会ったこの本に近いものをと、古本で初版タイプを探すつもりでいます。
ずいぶん長々と書いてしまいましたが、どんなに言葉を重ねても、この本に出会えた幸運をよろこぶ気持ちを言いつくせそうもありません。もう一度、この本をおすすめいただいたことに、こころからの感謝とお礼を。
ありがとうございました。
この本を読んでいる間、なんどもメモを更新しなくちゃと思っていたのですが、「雪の断章」を読み出すとページを繰る手がとまらず、なによりもこの世界に没頭していたいという欲求がたまらなく大きく、沙々雪はすっかり放ったらかしになっていました。
サイト名を見てもわかるとおり、私にとって雪とはとても特別な存在です。純粋に愛しいものであり、同時に私の抱えている中で最も大きな傷を想い起こさせるものでもあります。その傷もまた、大切なものがあるから人は傷つくのだと気づかせてくれたという点で、痛くはあってもしっかりと抱えていきたいものです。
主人公の飛鳥は、これまで出会った登場人物の中で、最も近しさを覚える存在でした。雪を愛するその姿が、うれしいほどに私に近く感じられたのです。
単なる恋愛小説ではなく、サスペンスでもなく、成長物語でもない。人と、世界と、社会をあふれんばかりの情感で描いた、とても特別な本だと思います。
私はめったに図書館を利用しません。無料で本が読めるありがたさを充分わかっていながら利用したくないと感じてしまう、その確かな理由を私はこれまで自覚していませんでした。
「雪の断章」を読むにあたって図書館を利用した理由は、単純に金銭的なものです。そして読了した今、きちんと本を買わなかったことを心底から後悔しています。私が初めてこの物語に触れた、ほかのどれでもない“この本”に、すっかり愛着を持ってしまいました。返却したくない、ずっと持っていたいという想いにとらわれています。
30年近く前に刷られた本はくったりとくたびれて手になじみよく、古めかしい字体の文字がびっしりと埋まる様が、私にとっての「雪の断章」としてすっかりインプットされてしまいました。
大学の帰り道に、復刊された「雪の断章」をぱらぱらとめっくてみたのですが、違和感がぬぐえません。自分の手元にずっと置いておけるように、私はいつも本を買ってばかりいたのだなとしみじみ理解しました。せめて初めて出会ったこの本に近いものをと、古本で初版タイプを探すつもりでいます。
ずいぶん長々と書いてしまいましたが、どんなに言葉を重ねても、この本に出会えた幸運をよろこぶ気持ちを言いつくせそうもありません。もう一度、この本をおすすめいただいたことに、こころからの感謝とお礼を。
ありがとうございました。