メモ
2007.09.14
 昨日、「老ヴォールの惑星」を読み終えました。感想は、「すごい本に出逢ってしまった」。

 私は、自分からはあまりSFやファンタジーは読みません。設定やストーリーが重視される物語よりも、人間の持つささやかな感情をとらえた小説を好むからです。だから、現実の世界を舞台にした小説を読むことがほとんどです。
 けれど、「老ヴォールの惑星」を読んで、特殊な環境下だからこそ描くことができる感情の流れもまたあるのだな、とつよく実感したのです。またひとつ、大切な作家とジャンルが生まれました。

 作者である小川さんが影響を受けたという小説の話が解説で出ていました。どこかで聞いた話だな…と思い、確かめてみたらやっぱりでした。「レインツリーの国」で、主人公のカップルが結びつくきっかけとなった小説です。正確には、その小説のモデルとなった本でした。
 思わぬところでつながっていくこういうささやかな輪が、大好きです。

 ところで、今日は本を買い込んできました。気になっていた本をいろいろ買いましたが、「酸素は鏡に映らない」をようやく買えたのがうれしいところです。ミステリーランドシリーズは、これからゆっくり集めようと思っています。

 さて、そして「夏目友人帳」をおすすめいただき、ありがとうございました。じつは、書店でバイトをしていたころからずっと気になっていたのです。ちょうど一巻が出たときでしたから、かれこれ2年です。
 今日行った書店には4巻しか置いていなかったので、ほかの書店で探してみようと思います。