メモ
2007.10.18
 ふられ続けていた「雨柳堂夢咄」の1巻ですが、月曜日に5店目にしてようやく見つけることができました。長かった…! とりあえず、と思って1、2巻を買ってみたのですが、翌日には6巻までそろえていました。
 素直に白状すると、絵柄は決して好みではありません。きらいというほどではないですが、イラストが理由で買うことはまずないだろうと思います。その上で、空気の出し方やストーリーの構成力、キャラクター同士のやりとりの呼吸のうまさにぐいぐい引き込まれました。恐ろしさを感じる描写は不思議なほど少なく、幽霊もの・妖怪ものというよりも、幻想譚と呼ぶのがいちばんふさわしいようです。
 骨董にはまったく縁のない生活をしていますが、愛着のあるものをなんとなくなでてみたり、落としてしまったときに思わずごめんと謝っていたり、そういう性格をしているためか、人外のものにやどる心の物語がとても好きです。なんとも心地よく読ませていただきました。
 梨木香歩さんの「家守綺譚」を少し思い出したりもしました。おすすめ、ありがとうございました。次巻が楽しみです。

 「放課後保健室」というコミックがとても好きです。最終巻ひとつ手前の9巻が発売されたので早速買ってきました。ラストへ向けてもろもろの全貌がはっきりと提示されて、なんとも読み応えのある巻でした。読み続けたシリーズが完結する寂しさはありますが、それ以上に期待を持ってラストを楽しみにできるシリーズです。

 ここ数日メモをさぼっていたせいでいろいろと書きたいことがたまっています。続きは、明日にでも。