メモ
2007.10.20
 「きみのためのバラ」をおすすめいただき、ありがとうございます。池澤夏樹さんは長く気になっていた作家さんだったのですが、著作が多いこともあってなかなか手が出せずにいました。いいきっかけになりそうです。
 ただ、今は「屍鬼」を読んでいる途中なので、こちらが読了次第になります。
 小野不由美さんは「十二国記」のイメージが強かったのですが、「屍鬼」はうって変わってかなり薄暗い雰囲気を感じています。どうもこちらに長く時間をかけてしまいそうなので、読み始めはちょっと先になりそうです。

 今日、「読書力」を読了しました。大学で読書感想文の宿題が出たので、さっそく読んでみたもの。
 読書をする意味と読書に親しむ方法を、これでもかと根気よく書き連ねています。有名な本ですからタイトルは知っていたのですが、実はずっと避けていました。

 自分にとって本を読むというのはかなり大きなウェイトを占めるもので、それを理論づけられることに抵抗があったからです。「読書力」というタイトルから、読書が体系的に分析されるのを見ることになるだろうと考えていました。
 そんな本を課題ということで強制的に読む環境に置かれたわけですが、いい意味で見事に予想を裏切ってくれました。読んでよかったです。著者自身がまず読書を楽しんでいることが伺えて、語られていることのいちいちに頷きながら一気に読み終えてしまいました。

 「読書力」のなかで、文庫系百冊新書系五十冊が「読書力がある」ことの基準だと出ています。そして、一般的な順番としては文庫(小説)から新書に移行するものだともありました。その順序に従うと、私はいまだに文庫期にいることになります。
 今まで私は、新書を読むことを避けてきました。それは、新書が面白いことを知っているからです。一度新書を読み始めてしまえば、しばらく文庫に手を伸ばすことはなくなるだろうと感じていました。だから、もうしばらくは小説読書に没頭したいと思って、あえて新書からは遠ざかっていたのです。
 しかし「読書力」を読んで、一気に新書熱に火がついてしまいました。「屍鬼」と「きみのためのバラ」を読み終わったあとには、まずは五十冊、新書を読むつもりでいます。

 推薦では、私の読書傾向とはちがった本をすすめていただけることも楽しみのひとつなので、おすすめしたいと思っていただいたときに、自由に投稿してもらえればと思います。