二週間以上かかってしまいましたが、「ムーン・パレス」を読了しました。
私事ですが、私は大学の留年が決まっていて(二年余計に通います)、一緒に入学した友人達は今日から社会人です。
みんなで呑んだり卒業式のあとにやっぱり呑んだり、ほかにも高校時代の友人と久々にあったりと、三月はずいぶんばたばたしていて、なかなか読む時間がとれずにいました。ただ、やっぱり、忙しさにかまけることなく、読書の時間はちゃんととりたいなと思います。四月は、もう少し冊数が増えるようにするつもりです。
さて、「ムーン・パレス」ですが、驚くほど面白かったです。私はずっと海外小説が苦手だったのですが、翻訳家の腕がよければこれほど読みやすいのか、というところに、まず驚きました。そして、オースターの人間描写の精密さに、ただただ圧倒されながら読み進めていました。
主人公は、常識からずれているひとりの青年。彼のちょっとした感情の動きに、私は共感しつづけながら読んでいました。それはたぶん、オースターが、いつわることやごまかすことをしないまま、あるがままに、青年の心を見据えて描き出しているからだと思います。
400ページを超える長い小説には、青年と、ひとりの老人と、老人の息子、三人の人生がつめこまれています。そのそれぞれのかかわりはすべてが偶然でつながれていて、現実にはとてもありえないように思えるけれど、だからこそ、小説として存在する意味がある、のだと思います。ありえない偶然の世界だからこそ、描けるものがあると思っています。
ことばをつくしても言い表せないほど、私はこの本に共感しながら、のめりこみながら、読んでいました。おすすめいただけたことに、心から感謝します。ありがとうございました。
まだうまく消化しきれていませんが、とても大切な本になりました。オースターのほかの本も、読んでみたいと思います。
その他のページにも、オースターの項目を追加しました。
次は、「ICO―霧の城―」を読みます。ずーっと読んでみたくて文庫化を待っていたのですが、友人が持っていることが判明して、借りてきました。
借りたものはなるべく早く返したいたちなので、おすすめ本もたまっている状況ではありますが、先にこちらを読もうと思います。
私事ですが、私は大学の留年が決まっていて(二年余計に通います)、一緒に入学した友人達は今日から社会人です。
みんなで呑んだり卒業式のあとにやっぱり呑んだり、ほかにも高校時代の友人と久々にあったりと、三月はずいぶんばたばたしていて、なかなか読む時間がとれずにいました。ただ、やっぱり、忙しさにかまけることなく、読書の時間はちゃんととりたいなと思います。四月は、もう少し冊数が増えるようにするつもりです。
さて、「ムーン・パレス」ですが、驚くほど面白かったです。私はずっと海外小説が苦手だったのですが、翻訳家の腕がよければこれほど読みやすいのか、というところに、まず驚きました。そして、オースターの人間描写の精密さに、ただただ圧倒されながら読み進めていました。
主人公は、常識からずれているひとりの青年。彼のちょっとした感情の動きに、私は共感しつづけながら読んでいました。それはたぶん、オースターが、いつわることやごまかすことをしないまま、あるがままに、青年の心を見据えて描き出しているからだと思います。
400ページを超える長い小説には、青年と、ひとりの老人と、老人の息子、三人の人生がつめこまれています。そのそれぞれのかかわりはすべてが偶然でつながれていて、現実にはとてもありえないように思えるけれど、だからこそ、小説として存在する意味がある、のだと思います。ありえない偶然の世界だからこそ、描けるものがあると思っています。
ことばをつくしても言い表せないほど、私はこの本に共感しながら、のめりこみながら、読んでいました。おすすめいただけたことに、心から感謝します。ありがとうございました。
まだうまく消化しきれていませんが、とても大切な本になりました。オースターのほかの本も、読んでみたいと思います。
その他のページにも、オースターの項目を追加しました。
次は、「ICO―霧の城―」を読みます。ずーっと読んでみたくて文庫化を待っていたのですが、友人が持っていることが判明して、借りてきました。
借りたものはなるべく早く返したいたちなので、おすすめ本もたまっている状況ではありますが、先にこちらを読もうと思います。