メモ
2008.08.30
 ご無沙汰してしまいました。日常生活の方がばたばた続きで、事務的に済ませられることではないので心の余裕もなく、二十日間以上の時間が経ってしまいました。ぼちぼち落ち着いてきたので、読書とメモ書きをこまめにしていこうと思います。最近はさぼりがちだったので、できれば三日に一度はメモを書くペースにしたいところです。

 7日に人間失格を読み終えてからようやくyom yomのvol. 6に手をつけて、さらにStory Sellerも読み終えました。yom yomはこの春に発売されたもの…もっとはやく読むつもりでいたのに、ずるずると夏の最中の読書にしてしまいました。
 Story Seller、覚悟はしていましたがとても若い読者向けの話ばかりで、第二段が出てもおそらく読まないかな、と思います。買ったときのメモにも書きましたが、今回はStory Sellerという素敵な誌名と、いい物語を読者に届けようという企画者の心意気を買ったつもりでいます。

 推薦にて、「やがて目覚めない朝が来る」と「ゆくとし くるとし」をおすすめいただきありがとうございました。「やがて目覚めない朝が来る」の大島真寿美さんは、なんとなく聞き覚えがあると思ったら、書店で見かけた「水の繭」という本が気になっていた作家さんでした。大沼紀子さんは初めて聞く作家さんです。
 知らない本や知らない作家さんを教えていただけるのは本当にうれしいです。もうオンライン書店で購入して手元にあるのですが、今は「対象喪失」という新書を読んでいるところなので、まずはこちらを読み終わったらになります。さらに、yom yomのvol. 7を読まないままvol. 8の発売日まで一ヶ月を切ってしまいました。できればもうyom yomの積読はしたくないので、先にyom yomのvol. 7を読んでしまうかもしれません。ご了承いただければと思います。

 今読んでいる「対象喪失」は、家族・恋人・友人など、愛情・依存の対象である人と死別したり見放されたときの人の心の動きを追って、悲しむことの仕事について語っている本です。1979年初版の古い本なので学説的に見て今とは違う点などもあるのだろうとは思いますが、自分の経験と照らし合わせながらもう一度自分の対象喪失体験を振り返る、という意味ではとても面白い本だと思います。
 きちんと悲しまないで誤魔化してると、あとでまた悲しみなおさなければならなくなるよ、という話です。ぎくりとした方、よろしければぜひ。まだ半分ほどしか読んでいませんが、おすすめします。