23日におすすめいただいていた「シェル・コレクター」を読了したのですが、感想を書く時間をとれないまま今日になってしまいました。
24日からは同じくおすすめいただいている「パイドン」を読んでいたのですが、今日書店を巡回していたら辻仁成さんの「代筆屋」の文庫を見つけて、最初の1ページを読んだらどうにも読み続けたくなって衝動買い、そのまま3時間で読了してしまいました。
本当はきちんとした感想を2冊とも書きたかったのですが、どうもうまく文章にまとめられないので今日はざっと思ったことだけ走り書き程度ですが書いておきます。
「シェル・コレクター」は、読んでいる間になんども情景がまざまざと細部まで鮮明なカラーで浮かんできました。普段、私は小説を読みながら映像が浮かんでくることはあまりないので、とても面白い体験でした。
浮かんでくる映像はどれも自然描写の部分で、大雑把に生活していれば決して目に入ってこないようなミクロな世界でした。雪の結晶のとげのひとつまで見えるような、沈む太陽の色が目の前に浮かんでいるような、とてもリアルな感覚でした。
そして同時に、ミクロなひとつひとつで構成されている自然そのものの美しさもひしひしと感じることがたびたびありました。全体を見ても細部に目をこらしても、自然は美しいのだとふいに考えました。
緊密で丁寧で正確な描写が、これ以上ないほどの計算で組み合わされた小説だったと思います。
「代筆屋」の方は、手紙を書きたくなる本でした。辻仁成さんは大好きな作家というわけではないのですが、それでもやっぱり気になる作家です。
24日からは同じくおすすめいただいている「パイドン」を読んでいたのですが、今日書店を巡回していたら辻仁成さんの「代筆屋」の文庫を見つけて、最初の1ページを読んだらどうにも読み続けたくなって衝動買い、そのまま3時間で読了してしまいました。
本当はきちんとした感想を2冊とも書きたかったのですが、どうもうまく文章にまとめられないので今日はざっと思ったことだけ走り書き程度ですが書いておきます。
「シェル・コレクター」は、読んでいる間になんども情景がまざまざと細部まで鮮明なカラーで浮かんできました。普段、私は小説を読みながら映像が浮かんでくることはあまりないので、とても面白い体験でした。
浮かんでくる映像はどれも自然描写の部分で、大雑把に生活していれば決して目に入ってこないようなミクロな世界でした。雪の結晶のとげのひとつまで見えるような、沈む太陽の色が目の前に浮かんでいるような、とてもリアルな感覚でした。
そして同時に、ミクロなひとつひとつで構成されている自然そのものの美しさもひしひしと感じることがたびたびありました。全体を見ても細部に目をこらしても、自然は美しいのだとふいに考えました。
緊密で丁寧で正確な描写が、これ以上ないほどの計算で組み合わされた小説だったと思います。
「代筆屋」の方は、手紙を書きたくなる本でした。辻仁成さんは大好きな作家というわけではないのですが、それでもやっぱり気になる作家です。