メモ
2009.04.12
 『ウェブ進化論』、読了しました。

 発行から3年も経って読んだのはもったいなかった。ものすごいスピードで突き進んでいるウェブ世界をとらえたの本なのだから、もっとタイミングを意識して読むべきだったと思う。いい本は時間が経っても色あせないけれど、情報にはカビが生えるものなんだなぁなんてことを思う。
 グーグルを中心に、今ウェブで起こっていること、これからウェブで起こるはずのことを書いた新書。もし読者がウェブの住人であるなら自分の行動や経験と照らし合わせながら興味深く読めるはずだ。もしインターネットに詳しくない人なら、その特異性の一端くらいは見えるんじゃないかなと思う(私はどっぷりとウェブの世界にひたっている人間なので、これは想像でしかないけれど)。

 私はとかく変化を嫌いがちで過去へ過去へと戻ろうとしてしまうけれど、それもいい加減にしなければいけないのだろうなと、読んでいる間中ずっと考えていた。新しいこと、未経験のことをネガティブに判断するのは老いだというような文章が出てくるけれど、私は確かに自分の感覚は老いているなぁと思う。閉じこもるのは楽だけれど、それは逃げでしかないというのもまた事実だ。

 とにかく面白い読書だった。3年の隔たりがなければもっと面白かっただろう。本当におしいことをした。本にも旬があるということを初めて肌で実感した。
 続編にあたる(らしい)『ウェブ時代をゆく』は、昨日のうちに買っておいた。普段、本はルミネの10%オフの時期を狙ってまとめ買いするのだけど、この2冊は続けて読んでおきたくて。

 『ウェブ時代をゆく』のあとにさらに新書を2冊ほど読んで、そのあと沙々雪のおすすめ本を読もうかなと考えています。