メモ
2012.05.12
『「水」戦争の世紀』読んでるわけだけど、これって 2002 年に書かれたものが 2003 年に翻訳出版されてて、もっと早く読まなきゃいけなかったよなあ。地球の淡水は減り、減った淡水がさらに汚染され、対して人口は増え、一人あたりの消費量も工業化と大規模灌漑農業によって増え、という話。
2011.12.14
 昨日で、沙々雪は六周年を迎えました。

 更新する頻度は低く、六年間続けてきたと胸を張れるほどのものなど何もありはしないのですが、それでも細々と続くものだなあと、感慨のようなものを感じています。

 積本、積映画が多いまま、感想を書いていないままの作品も、おすすめ頂いてから長い時間ほったらかしている作品も多いまま、また節目の日を迎えてしまいました。
 呆れたことに昨年末にも同じ事を言っているのですが、改めて、せめて作品をおすすめ頂いた時にはすぐさま取り掛かれる環境に持っていかねば、と思っています。口だけになっているのが現状ですが、口だけでも言っておかねば、という気持ちの方が大きいのでもう一度ここで言っておきます。

 この一年、沙々雪へおいでくださった方々へ、心からのお礼を言います。ありがとうございました。だらしのない管理者の運営するサイトですが、もしよろしければ、これからもどうぞご贔屓に。ひとつでも、ここがお気に召す作品と出会う場になれればと、贅沢に願っております。
2011.06.22
>> 6/20 16 時台の拍手さん
『都会のトム&ソーヤ』は面白いですよ! 夢水シリーズよりも男の子向けに感じました。夢水シリーズの『消える総生島』や『魔女の隠れ里』の悲しい恐ろしさを思うと、だいぶ明るくライトな仕上がりだと思います。ぜひぜひ読んでみてくださいませ。
2011.06.05
 一年間に読んだり観たりした作品のなかから特に印象的だったものを10 作選んでまとめてみました。
 本は 2006 年から 2010 年にかけて、映画は 2010 年のものを対象にしています。来年からは、毎年年初めにやっていけたらいいなあと考えています。本や映画探しの参考にしていただければ幸いです。

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 推薦では、『絵描きの植田さん』と『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』のおすすめをありがとうございました。
 『絵描きの植田さん』はタイトルすら知らなかったですが、『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』はどこかで知って気になって、書店で探して数ページ立ち読みしてみたりしたことがあります。価格にひるんで購入までは行かなかったのですが、これで読むきっかけが出来ました。
 それぞれ、楽しみに読ませていただこうと思います。
2011.04.15
 一昨日、『ザ・ファイター』、『ザ・ライト −エクソシストの真実−』、『ランウェイ☆ビート』と三本連続で観てきました。

 『ザ・ライト』は『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスが主演ということで気になって。
 ごく正直に言うと、何を言いたいのかよくわからない映画だったなあ、と思う。伏線の張り方、登場人物の気持ちの動き、話の流れ、どれを取ってもいまいちわかりづらい。逆に、決着に関しては「まあそれしかあり得ないだろうな」と考えていた通りの結末。
 特に後半の話運びがどんどん尻すぼみになってしまっていた感がある。前半部分はごく普通の映画として楽しめていたのだけど。
 実話を元にした話ということだけど、直前に同じ実話ベースの名作『ザ・ファイター』を観ていたせいもあってか、実話を元ネタに創作をしたかったのか、実話をありのままに話したかったのか、どちらつかずの印象になってしまった。前者なら練りこみが足りないし、後者なら演出過多。特にラストのほうの悪魔憑きのシーンはちょっとやり過ぎの感が。
 アンソニー・ホプキンスがいる時といない時とで画面の緊張感の差が激しい、というのは、さすがに私の欲目かもしれないけれど。

 そして、『ランウェイ☆ビート』。
 正直に言って、映画としては駄作だと思う。俳優の(登場人物の、ではない)アップシーンばかりのカメラワークに、時間の流れや人物の関係が掴みづらい脚本。所々いいなと思える画面はあるのだけど、ほとんどのシーンは面白みのない映像だった。
 ただ、お話としては良いものだったと思う。クラスメイトの前では笑顔を絶やさない飄々としたビートが、父や恋人の前ではどこか弱さや激しさをのぞかせる。誰にでもある二面性なのだけど、それがクラスメイトに気持ちをぶつけられていくなかで、少しずつ混ざり合っていく。
 青春ものは基本的に苦手だけど、それでもやっぱり、高校生という二度とない時間を描いたものにはどこか心が引っ張られる。これ、もっといい映画にもできただろうに、本当にもったいない。
 メインキャラクターの溝呂木美糸を演じた瀬戸康史さんの笑顔が印象的。このキャスティングがなかったら「お話はいいよね」と思うところまですら行かなかったかもしれない。
 原作は原田マハさんの小説ということで、もし文体が性に合いそうだったら読んでみようかなと思う。