メモ
2007.12.22
 「とるにたらないものもの」を読み終えて、おすすめいただいている「ラピスラズリ」をすこし読み出しました。

 まだ数ページですが、心の姿勢をぴんと正して読みたい物語です。丁寧に、読ませていただきます。
2007.12.21
 ここ数日うまく時間がつくれず、「オキーフの恋人 オズワルドの追憶」も「猫語の教科書」も感想が書けないままになっていました。

 「猫語の教科書」、18日に読了しました。読み出すととにかく面白くて、ぐいぐい読み進めてしまいました。
 動物というのは、かわいいというよりも美しいと形容する方が正しい生き物だ、と思っています。なかでも、猫の気品はたまらないほどで、猫は私のなかでとても特別な生き物です。
 「猫語の教科書」は、ある一匹のメス猫が子猫やのら猫に人間世界での処世術を伝えるために執筆した、という設定なのですが、彼女が言うには、猫というのは人間よりもずっとかしこく高貴な生き物なのだそうです。まったく、その通りだと思ってしまう。
 私はまだ猫を飼ったことはないのですが、実際に猫を飼った経験のある方が読むと、いつものあの行動はこんなことを考えていたのか! と、おどろくという読み方もできそうです。
 おすすめ、ありがとうございました。猫が好きなひとを見つけたら、まずすすめたい一冊になりました。

 ところで、今は「とるにたらないものもの」を読んでいます。外出先で「猫語の教科書」を読み終えてしまったため、あまり時間がかかりすぎずに読み終えられるものを、と考えて書店でとり急ぎ買ったものです。ずっと気になっていて、ようやく手に取るきっかけが回ってきました。絵國香織さんというのは、どこからどんな切り口で見ても絵國さんでしかなくて、不可思議な印象をいつでも抱いています。
 絵國さんのページに私はピンクのフラミンゴの写真を使っているのですが、絵國さんにとってピンクというのは、好きとは言わないけれどどこか特別、な色のようです(絵國さんの表現の仕方は唯一無二で、もちろん私がここで正確に伝えることはできないので、「とるにたらないものもの」の「ピンク」の章を見てもらうのが一番だと思います)。
2007.12.17
 長い時間がかかっていた「オキーフの恋人 オズワルドの追憶」を、ようやく読了しました。今日はもう時間が遅くなってしまったのでちゃんとした感想は明日にでも書くつもりです。

 今日はほとんど一日中、この本を読んでいた気がします。だらだらと読みすぎたな、という反省があってのことだったのですが、下巻のほぼ半分を一日で読み終わりました。気になるところがないわけではないけれど、それでも、それぞれのエンディングには心が動きました。
2007.12.13
 今日で、沙々雪が二周年を迎えました。
 記念イベント、というほどのものではないのですが、今日に向けてつくっていたブログ「私書庫」に、ご案内のページからリンクを貼っています。ずっとやりたいなぁ、と思っていた、読了本のリストアップブログです。

 他にもこまごまとデザインを変えてみたり、新しい作家ページを追加したりしています。これからも、どうぞお時間のあるときにでものぞいて頂ければと思います。
2007.12.11
 私は今ちょうど就職活動を始める時期にさしかかっているのですが、とある就職活動支援企業から送られてきた冊子に、石田衣良さんが文章を寄せていました。
 私は決して石田さんの強烈なファンではないし、読んだことのある本も少ないけれど、この方の持つ独自の視点と透明感はふとしたときにいつも感じています。

 石田さんからは、決して甘やかすという意味ではなく、「いいんだよ」というメッセージをいつも感じる。それは小説からだけでなく、今回のようなちょっとしたエッセイのようなものやささやかなエピソード、テレビなどでみかけたときの雰囲気からも感じている。
 特別大好きな作家というわけではないけれど、絶対に無視はできないちょっと特別な作家さん、だなと思う。