メモ
2007.01.02
 「理由」を読み終えました。正直なところ、しんどかったです。特に、終盤の、孝弘のインタビューのくだりは、ずっしりと来ました。否定できない自分にも、近い未来に答えが出せてしまうのだという言葉の、あまりの信憑性の高さにも。
 宮部みゆきの現代ものには、気軽に手を出せなくなりそうです。

 ところで、この一冊が2007年に入って初めての読了本になりますので、読書記録の写真を、2007年版に変更しました。この写真は、去年の10月ころには見つけていたものです。
 植物の中では、草花よりも木が好きで、特に私の中では、柳、鮮やかな黄に色づいた銀杏、そして緑のもみじが不動のトップ3です。一年通して付き合っていく写真なので、あまり季節感のないものにしよう、と考えて選んでいます。そして、毎年違う素材屋さんからお借りすることにしています。

 2006年には、心 葉 寫 眞 舘さまで惚れ込んだ写真を快く利用させていただけました。おかげさまで、一年間、ずっと嬉しい気持ちで読書記録の更新をしてこれました。改めて、ありがとうございます。
 そして、2007年は男衾村 - 復興計画さまからお借りしました。豊かな自然がいっぱいの写真のなかから、いつも目移りしつつ写真を探させていただいています。これから一年、よろしくお願いいたします。
2007.01.01
 明けましておめでとうございます。
 一昨年の十二月から始まった沙々雪は、これで二度目の元旦となります。自分の趣味だけで運営しているようなサイトですが、それでもやっぱり、見ていただけると嬉しいものです。
 今年も、気の向いたときにでものぞきに来ていただければと思います。皆様にとって、実り多い一年となりますように。

 今日更新した「その他」の項目ですが、ずっと作ろうか作るまいか迷っていたコンテンツです。なにしろ、どれだけ好きな作家でも写真がみつからないとページを作れない…という状態に、そうとうストレスが溜まってしまって(笑) 一括ページを作ってしまいました。
 写真も、ずっと使わせてもらいたいと思っていたものなので、いろいろな面で、ようやく、という思いです。ページを作るほどじゃないけど好きだなぁ…という作家さんもいますし、ページを作るまでのつなぎとしてひとまずここに、という方もいます。こういうページができたことで、自分としてはかなり動きやすくなるんじゃないかと思います。読書記録以外のコンテンツにも動きのあるサイトになるのが目標です(笑)
2006.12.31
 今は、せっせと宮部みゆきさんの「理由」を読み進めています。そろそろ残り四分の一になろうかというところ。今年は、この一冊と年越しすることになりそうです。かなり厚みのある本ですが(普段本を読まない母にはびっくりされました。笑)、そういえば、去年も白石一文の「すぐそばの彼方」を読んでいました。なんでしょう、年末には分厚い文庫本を読む傾向があるんでしょうか。

 「理由」は、直木賞受賞作品を読もうフェア(?)の一冊目にあたるわけですが、一昨日、ふと「オーフェン」シリーズを一気に読み返したくなりました。…わかる方、いらっしゃるでしょうか。かなり長いシリーズのライトノベルで、完結の数冊手前で、私自身がライトノベルから離れてしまっていたため、私のなかでは未完のままなのです。それを、唐突に読みたくなってしまいました。「理由」を読み終わったあと、直木賞受賞の順番通りでいけば「王妃の離婚」なんですが…「オーフェン読み始めました!」とか言ってたら、察してやってください(笑)

 ちなみに、モノはすでにeBOOK OFFで入手済みです。普段は古本を買わない私ですが、一度通して読んでしまえば満足してしまうだろうものを新品で買うのは、さすがにできませんでした。
 でも、その流れで思わず中学生のころに読みふけったライトノベルを見あさってしまいました。「フルメタル・パニック!」とか、「東京ANGEL」とか、「ラグナロク」とか。あえてリンクは貼らずに言ってみます。…わかる方、いらっしゃいますか?

 ライトノベルは、原点、ではないですがやはり重要な通過点だったなぁ、と思います。量を読めるようになったのは、さくさく読める、名前通りのライトな小説で慣れたからだと思います。
 食べ物でたとえるなら、ライトノベルはケーキやチョコレートの甘味だと思います。いつでも別腹、どんどん食べちゃえる。でも、せっかく食べることが好きなら、白いごはんも煮物も、ハンバーグも中華も、いろいろ食べてみるとどんどん幅が広がっていく。要は、食わず嫌いはよくない、ということだと思います。実際、ずっと食わず嫌いでいた夏目漱石は、とても好きな小説家のひとりです。

 ちなみに、直木賞、オーフェンと読み終わったあとには、太宰治、谷崎潤一郎あたりを読みあさる予定です。…これだけで、もう来年の半分は埋まってしまった気がしますが。一年間、沙々雪を続けてみると、自分の本の読み方がだんだん見えてきます。いろいろと素敵な本も紹介いただけて、とても充実した一年を送れたと感じています。ありがとうございました。
 よろしければ、また来年も、よろしくお願いいたします。
 それでは、良いお年を!

(書きたいだけ書いたら、今年最後のメモはずいぶん長くなってしまいました。読んでくださった方、ありがとうございます)
2006.12.29
 直木賞受賞作を読もう! ということで、宮部みゆきさんの「理由」を読んでます。
 「ブレイブ・ストーリー」などと比べて、その方向性の違いに、多才な人だと思います。けれど、もしかしたら根底を流れているものは同じなのかも。
 インタビュー形式で事件が明らかになっていくという、珍しいタイプの小説ですが、こういう書き方、私は好きです。まだ半分も読んでいないですが、じわじわと見えてくる事件の筋、その展開が面白く、ぐいぐい読ませてくれます。
2006.12.25
 特に多忙なわけではないのですが、12月は読書量が減る傾向にある気がします。「yomyom」をゆっくり読み進めています。
 これが読み終わったら、ここ10年弱の直木賞受賞作をひととおり読んでみるつもりです。ここ10年、というのは、ちょうど聞き覚えのある作品が受賞している時期だから。基本的に文庫化しているものだけにするつもりです。改めてチェックしてみると、案外読んだことのないものが多くて、未読作者の開拓にちょうどよさそうです。沙々雪も二年目に入ったわけですが、今年は既読作者の作品を読むより、今まで読んだことのなかった作者の作品をいろいろと読んでいってみたいと思います。