メモ
2006.12.22
 昨日から、新潮社の雑誌、「yomyom」を読んで、贅沢気分でいます。アンソロジー、という企画の性格はとても好きなのですが、実際に読んで、一冊の本として「あたりだ!」と思えたことがないんです。新しい作家開発につながるかなぁ、と思いながら読んだりするのですが、最初から知っていた作家以外の作品に興味を持てたことが、なかったんです。それが、yomyomは、ようやくずっと読みたかったアンソロジーの形のような気がします。まだ半分くらいしか読んでないですが、せっかくなので、ぜんぶ熟読してみようと思います。
 季刊というのもちょうどいいし、次の号も買ってしまうかもしれません。気の早い話ですが。
2006.12.21
 「十一月の扉」を読み終えました。十二国記を一気に読み上げた反動か、ゆっくり、時間をかけて読み進めてしまいました。思わずそうしたくなるような、愛しくて、懐かしいお話でした。「ノスタルジック」という言葉が似合うような小説なのに、確かに今生きている登場人物たち。あいまいで、無理に言葉にしたら逃げていってしまいそうな想いや情景を、こんなにもありのままに描く作家がいることを知れて、それもまた嬉しい気持ちです。
 「きっときっと未来もすてきだ。」未来という言葉が、こんなにも心地よく使われた小説を、初めて読みました。
 来年の十一月が楽しみです。ことあるごとに、きっと読み返したくなると思います。
2006.12.19
 シアラーのサイン本が当たりました!
 「The Speed of the Dark」です。心底びっくり。なんだろう、応募した人が少なかったとかかな…(何かに当選するということがめったにないため、相当動揺しております)。
 4口の応募を全部この一冊に集中させたかいがありました。エアメールが来たときは、何事かと思いましたが(笑) すっかり忘れてましたよ…! ありがとうございます(誰にお礼を言えばいいのやら)。
2006.12.17
 「十一月の扉」、読んでいます。爽子の物語に対する想いの持ち方が、中学校のころの自分に重なって、なんだか懐かしいような気恥ずかしいような気分です。そして、苑子さんの「それを仕事にしちゃいけないわけは、一つもないじゃないかって、怒涛のように、とつぜん炎のように、思ったのよ。」このせりふにもまた、同じものを感じてしまいます。ずっと好きだったそれは、あまりに自分にとってあたり前すぎて身近すぎて、自分はそれが好きなのだということにすら気付いていない。透明だったそれに美しい色がつき、そして気付く瞬間は、嬉しさにあふれているものです。
 いとおしさにあふれたお話ですね。
2006.12.13
 今日は沙々雪の一周年です。なにかイベントっぽいものをしたいなぁ、と思ってはいたのですが、結局デザインを改装するだけになってしまいました。それでも、長い時間をかけて仕上げたものなので、自分のなかでは満足しております。リンクミスや見にくい場所などあれば、教えていただけると嬉しく。

 たった一年の中で、何冊も本をおすすめいただけて、予想外にかまってもらえてびっくりしています。最初は自己満足のつもりで始めたサイトなので(笑)。これからも、自分が好きだと思った本のことを、そのままに記録していきたいと思っております。気が向いたときにでも、のぞきに来ていただければ嬉しいです。