メモ
2008.01.05
 真夜中過ぎまでかけて、「論語」を読了しました。2008年初の読了本が「論語」というのはなんだか渋いなあと、自分でも思います。

 さて、新年初の読了本ということで、読書記録の写真が2008年のものに変わりました。2007年の初秋のころから、2008年は花の写真にしよう、とずっと考えていたのですが、なかなか気に入るものが見つからず…。一年間つきあっていく写真なので納得いくものを、と、ずいぶん探しまわりました。
 お借りしたのは、Lovepopさま。ありがとうございます!
2008.01.02
 元日から、「ムーン・パレス」と「マジック・フォー・ビギナーズ」をそれぞれおすすめいただき、ありがとうございます。
 「マジック・フォー・ビギナーズ」は初めて知りましたが、「ムーン・パレス」のポール・オースターは「ティンブクトゥ」や「わがタイプライターの物語」がずっと気になっていたり、「シティ・オヴ・グラス」を姉が持っていたりと、なにかと縁のある作家です。

 昨日書いたとおり、「論語」のあとには谷崎や太宰をまとめ読みするつもりなので読み始めるのはすこし先になってしまいそうなのですが、楽しみに、読ませていただきます。
 海外作品も、普段はなかなか自発的に読むことがないので、一度まとめてしっかり読んでみたいなあと思っています。

 ところで、「ムーン・パレス」と「マジック・フォー・ビギナーズ」、両方とも翻訳している柴田元幸さんは、私にとってエドワード・ゴーリーの翻訳がもっとも印象深い翻訳家です。
2008.01.01
 明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。おひまなときや気の向いたときにでも、ふらりと遊びに来ていただけるとうれしいです。読書生活もふくめ、みなさまの日々が充実したものでありますよう、祈願しております。

 すこしずつ、「論語」を読み進めています。冬は眠気ばかりが先に立って、ちっともページが進みません。
 そして、「論語」と「yom yom」のVol.5を読み終えたら、去年の1、2月にオーフェンシリーズをまとめ読みしたのにちなんで(?)、今年は谷崎潤一郎と太宰治の小説を大量に読む予定です。全作読破、まではいかないと思いますが、気になっているタイトルだけでも。
 これ、本当は、2007年中に読むつもりで、2006年末にまとめ買いしたものです。積読も、一年越しともなると問題ですね。
2007.12.31
 今は、大学の読書感想文の宿題で指定された「論語」を読んでいます。今年の年越しは、この本とすることになりました。
 ただ、発売日に買っておいた「yom yom」のVol.5も気になっていて、交互に読んでいくことになりそうです。

 なかばを過ぎたあたりから、読んだことのない作者を重点的に読んでいたので、今年はずいぶんいろいろな作品を読んだ気がします。来年は、買ったまま未読になっている本を消化することが最優先になりそうです。

 推薦のページでは、今年も何冊もの本をおすすめいただき、ありがとうございました。今年おすすめいただいた本は今年のうちに、と思っていたので、昨日「ラピスラズリ」を読みきることができて、ほっとしています。どうぞ来年も、お気軽におすすめの本を教えていただければと思います。
 それでは皆様、良いお年を!
2007.12.30
 九日間かけて、「ラピスラズリ」を読了しました。おすすめ、ありがとうございました。
 丹念に、一文一文をかみしめながら読みたくなる物語でした。五つの作品からなる連作長篇ですが、一読しただけの今はまだそれぞれの物語を、そのつながりを消化しきれていません。
 決してきらびやかではない、じっとりとした灯りを持った文体で、どうしてもさらさらと読み進めることはできず、ずいぶん時間をかけました。まず一文を読んで、情景を思い浮かべて、もう一度読み返す、そんな読み方をしていました。

 落ち葉のなかに隠蔽される人々、痘瘡、ゴースト、主人達と使用人の対立関係。陰惨と言っても過言ではない舞台の上で、完璧な三人称で語られる物語。
 それらに対して、感想をことばにすることがどうしてもできません。ただ、私は読み始めたときからずっと、闇で終わる物語だと思っていました。冬が舞台の物語だからかもしれません。けれど、決して闇だけの物語ではない、と、読み終わった今、確かに言えます。
 今までしたことはありませんでしたが、帯にあった「人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語」というコピーを、ここに引用します。とても正しく、この本を表していると思います。

 とても贅沢な本を、読んだと思います。本という世界の、今まで知ることのなかった新たな一隅を、また知りました。おすすめ頂かなければ、存在すら知ることのなかった本だと思います。改めて、ありがとうございました。