昨日はバイト先の飲み会だったため(社員の方ふたりの送別会のはずが主賓の一人が欠席という適当さ(笑)。後日、もう一度開くそうです)、メモを書けませんでした。その分今日はいろいろ書きますよー!
金曜に、「ハウルの動く城」のDVDを買ってきました。「図書館内乱」で郁が慧に「『未来企画』へは行かない」と向き合う場面を読んで、ソフィーがサリマン先生に「ハウルはまっすぐよ」ときらきらした瞳で語るシーンを思い出したのです。そしたらもうどうしても見たくなって、買ってきてしまいました。家に帰り着いてから、翌日バイトにも関わらず夜中の1時半までかけて観て、映画館で見てぶりだからおよそ2年越しなわけですが、感じ方がだいぶ変わっていて自分で驚きました。
当時は、ジブリ映画の中ではあまり好きな方ではなかったんです。原作があった上で作られた映画だ、ということも関係していました。全体のストーリーのあらすじだけをささっと見せられた感覚があったんです。
今見ると、いろいろなシーンごとにじんわり感じる部分があって、ただまっすぐな物語だと思えます。ソフィーとハウルの空中散歩のシーンは2年前も今も大好きなんですが、今はそれと同じくらい、花畑のシーンがきれいで泣きそうになります。ハウルの変化してゆく心(というと語弊があるのかな。ラストシーンでソフィーがハウルに心臓を戻すまで、ハウルに心はないのだし)が嬉しくて、「ようやく守らなければならないものができたんだ。君だ」というせりふが、何度聞いても胸がつまります(何度聞いても、ということはつまり、金曜の夜に買ってから今までにすでに何度も見返してるんですが。笑)
私は幼稚園のころに「風の谷のナウシカ」を何度も観て(週に一度や二度は見ていたと思います)、宮崎駿監督の映画というとここが原点になるのですが、「風の谷のナウシカ」をつくった当時の宮崎監督には、「ハウルの動く城」はつくれないだろうな、と思うのです。それは技術だとかっていう問題ではなく、歳をとっていろいろなものが剥けないとできないことってあると思うんですね(こんな若造がこんなこと言ってると生意気極まりないですが)。ソフィーが「カルシファーに水をかけちゃった」って泣くシーンとか、あんなふうにぼろぼろと泣く様子なんて、かっこつけたがる若いうちは絶対に描けないと思うんです。
けど、歳をとれば絶対にかっこつけじゃなくなれる、ってことでももちろんない。成長をためらわない、固まってしまわない、その力としなやかさは周りを巻き込んで幸せにしてしまう力です。
DVDを買ったのって、実はこれが初めてなんですが、よかったです。やっぱり、好きな作品が形として手元にいてくれる、って、嬉しいことですね。
ところで、少女が突然老婆に、というのは「13ヵ月と13週と13日と満月の夜」と同じ流れなんですが、イギリスにそういう童話とか伝説があるんでしょうか? ちょっと気になります。
さて、次に、書こう書こうと思っていた「クマとインテリ」の話でも。一応、BLだとかゲイだとかの話になるので、あまりストレートな書き方はしないつもりですが、苦手な方はご注意くださいませ。では、こちらは下のリンクからどうぞ。
「クマとインテリ」の感想へ 今は「フラッタ・リンツ・ライフ」を読んでいます。この雰囲気に触れるのは久しぶりで、心地よく流れています。