メモ
2006.10.19
 いやー、おもしろい!
 昨日は眠気にヤられてたため淡白なメモになってしまいましたが、「図書館戦争」、いいです。昨夜も、メモを書いてからも眠い目こすりながらかなり遅くまで読んでしまい、今日読破してしまいました。こういうストレートで真っ向から来る小説、大好きです。わかりやすくて王道なものは陳腐で低俗なもの、っていう感覚から抜けた後でよかった。これは、中学や高校のときに読んでもここまで楽しめなかったと思います。(あくまで私は、ってことで、今、中学・高校生の方にすすめないという意味ではまったくないです。)
 「図書館内乱」も今日買ってきて、読み始めてます。
 エンタメ小説としてはかなりのレベル。各所で、もっと文章推敲できそうだなー、と思ったりもしますが、そこはそれとして、そんなところに捕らわれてたらもったいない本です。結局、技術的な部分なんて後からついてくるだから、それより大事なのは単純にどれだけ面白いかってとこだよなぁ、と。本が好きで、図書館に通った時期がある人なら、純粋に楽しめちゃうはず。「荒野のカナ」、ん? と思ったらやっぱりなんですね(笑)
 「ニ、図書館は?」を読み終えるまでは小牧がわりと気に入りでしたが、それ以降は手塚におおはまりです。…わかりやすい趣味をしていると思います。堂上は、柴崎に絡まれてるときが楽しいですが、結局いつもどおり、一番好きなのは郁とツーでいるときです。主人公至上主義だなぁと、ほんとに自分で思います。
 「レインツリーの国」のタイトルがでてきたとき、なんだかどきっとしました。やっぱり、先に「図書館戦争」と「図書館内乱」を読むことにして良かったと思います。おすすめ、本当にありがとうございました。
2006.10.18
 今日、「図書館戦争」を買ってきました。地元の図書館で借りようかなと思ってたのですが、調べてみたところ、予約件数が二桁であっさり諦めました。
 こういうノリ、久しぶりです。まだ第二章ですが、「チョコレート・アンダーグラウンド」を、ちょっと思い出します。テンポはだいぶ違いますが。
 楽しみます。
2006.10.17
 おすすめ頂いてからずいぶん時間が経ってしまいましたが、「ふたつのスピカ」、今日10巻まで買い込んできて読みました。
 アスミが見上げる夜空や、みんなで見た花火、伝えられなかった言葉、ようやく通じた想い。そんなふとしたものものに、じんわり涙がにじみそうになります。
 コミックスですから、とうぜん一巻ずつ分かれているわけですが、区切られることなく続いてゆくたったひとつの物語に感じます。アスミと同じように、作者の柳沼さんも、続けてゆくことを知っている方なんでしょうか。変化するものよりも、変わらずに在り続けるものに惹かれる質の自分としては、そんな人がいてくれることが、嬉しくも心強くもあります。
 ちなみに、シュウとライオンさんが好きです。アスミのことを真正面から認めている人と、今のアスミを築いた大切な人…と考えると、やっぱり結局、物語の中心にいるアスミが一番好きなのかもしれません。
 漫画喫茶で読もうかとか、古本で買おうかとか、さんざん迷っていましたが、思い切って買ってよかったです。おすすめ、ありがとうございました。

 さて、吉田 修一さんのページができました。沙々雪の欠点は、ページを作りたい! と思っても作家さまに合う写真が見つからないと更新できないことです。長いことかかってしまいました。
 今回の写真は、昨日作ったアレックス・シアラーのページの写真を探している途中で見つけたものです。ようやく見つけられて、ほっと一息。他にもページを作りたい作家さまはいますが、なかなか思うように見つからないものです。おすすめの写真素材やさんがあれば、ぜひぜひ教えてやってくださいませ。
2006.10.16
 「スノードーム」を読みました。エルンストの歪んだ生があまりに切なく、けれどやはり許しがたく、震えた心が落ち着きません。しかし、エルンストは確かに引き金を戻す方法を探し続けたのです。それはクリスに受け継がれ、そしてチャーリーが引き受けたのだと、チャーリーはついに知るのだと、信じたいのです。
 ここ十日ほどで読んだ4つのシアラーの作品の中で、「スノードーム」を最後に読もうと直感した自分の感覚を、その確かさを、嬉しく思います。

 正直なところ、石田さんの訳は苦手でした。読んでいる間中、それを残念に思っていました。けれど今は、それ以上に、この物語を日本語にうつしかえ、送り出してくれたことに感謝の気持ちです。

 ずっと、沙々雪に海外作品を載せるか、その方向性に迷っていました。自分が読むなかに海外作品は極端に少なく、苦手意識も強かったためです。けれど、「スノードーム」を読み終えた瞬間、シアラーのページを作ろう、と思いました。沙々雪は、私が読んだ本を記録してゆく場所です。この物語をその場所に加えないなら、沙々雪というサイトを続けている意味がない。そう感じました。
 一冊の本を読む間にも、普段なら映画を見たり、ぱらぱらと漫画をめくったりします。「スノードーム」は、そんな他の作品の侵入を拒んだ本でした。「スノードーム」を読んでいる間中、私は不用意なことをしてこの世界を壊すことが、本当に恐ろしかったのです。
2006.10.14
 「スノードーム」を読んでいます。冒頭のシアラーの言葉に、うずく部分があります。これだけで、心は持っていかれたと言ってもいいかもしれない。

 翻訳が、他の3作と違う方になりましたね。作品自体、ただよってくる雰囲気がまったく違う。ひとかけらだって取りこぼさないように、慎重に読み進めています。久しぶりに、本当に久しぶりに、先を急いでしまうのが怖い本を読んでいます。文字やストーリーを追ってしまって、世界を失ってしまうのが怖い。
 読んでいる途中で、多くのことを話したくなる小説ではありません。読了後に、ゆっくりいろいろと書くかもしれません。

 ロバートがクリスをいることで得る幸せな気分を想って、愛おしくなりました。