メモ
2006.11.09
 「銀の犬」と「少女七竈と七人の可愛そうな大人」をおすすめいただいてありがとうございます!

 光原百合さんは、よく行くイラストサイトの管理人さまが「時計を忘れて森へいこう」を紹介していたのを見て知っていたのですが、読んだことはありませんでした。前にも言った気がしますが、知ってはいるけど読んでいない小説って本当に多いなぁと実感します。
 アマゾンのレビューを見ると、ケルトの世界が舞台になっているとのこと。O. R. メリングの「妖精王の月」を小学生のころに読んでからケルトは好きな世界のひとつで、楽しみに読みたいと思います。

 そして、「少女七竈と七人の可愛そうな大人」ですが、これはおすすめいただいてちょっとびっくりしました。ここ最近ずーっと気になってた小説なんです。私の趣味ってそんなにわかりやすいのか…! と(笑)
 表紙と“少女”というキーワードが素敵で、こちらもじっくり読みふけることになると思います。

 最近は、一周年に向けて沙々雪のリデザインを考えております。この先、規模が大きくなると、どうしてもこの小さなフレームのデザインだと見づらくなるだろうなぁと思うので。

 とりあえず今は「ブリーチ」の18巻を読んでおりまして、これを24巻まで読みきったら「銀の犬」を読みたいと思います。
2006.11.07
 気が付けば、ずいぶんご無沙汰していました。
 どうも月末から月初めにかけてメモの更新が滞るくせがあるようです。

 一昨日、「センセイの鞄」を読了したのですが…この作品、アマゾンのレビューを見る限り、かなりの高評価なのですが私はどうにも苦手でした。文体のためなのか、ツキコさんのぼやぼやとした口調のためなのか、幕一枚へだてられている感覚がぬぐえず、うやむやのうちに読み終えてしまった感がありした。歳を隔てたセンセイにツキコさんが恋をする気持ちがどうしても分からなかったのも、理由の一端であると思います。恋愛でなく、先生と教え子として時間を共有するふたりになら、きっと共感できたと思うのですが…。
 なんとも言えない違和感を抱いたままです。決して悪い作品ではないのはわかるのですが…。

 ところで、今は小説でなく「ブリーチ」を読み返してます。オノ・ナツメさんや藤原薫さんが大好きですが、やっぱり時には少年漫画のノリも欲しくなるわけです。
2006.10.30
 オノ・ナツメさんの「not simple」を買ってきました。読みました。
 毒々しいものも、痛々しいものも、救いのないものも、読んだことがあるつもりですが、そのどれとも違いました。「単純なだけじゃない」。このコミックを表す言葉です。
 おすすめです、とは、言いません。けれど、オノ・ナツメさんのあの独自の雰囲気で語られる物語から伝わるものは、感じられるものは、確実にあると思います。
2006.10.27
 今月は、やけに読んでいる本の量が多いです。読みやすい本ばかりが並んだのも理由の一端ではあるのですが、やっぱり秋って読書に向く季節なんでしょうか。

 昨日、今日と「青空の卵」「仔羊の巣」を読了しましたが、この2冊は同じシリーズになります。次の「動物園の鳥」で三部作完結になります。
 正直な話、全体にもっと練りどころはあるし、素直に「面白い!」というには粗が目立つ小説です。なのに三巻読みきる気になったのは、主人公の鳥井が理由です。彼のキャラクターが、私にはどうにも捨て置いていられず。思わず、という感じで続きを読んでいます。
2006.10.26
 賛否両論あるのは当然な小説ですが、私は心が動きました。好きや嫌いとは違う次元の感覚です。私自身がルイとかぶる部分があるからです。「Sの人の相手をする時、」という描写、私とルイの感覚は同じです。痛いのは好き、でも血は見たくない。
 この小説は処女作で、処女作に重厚なストーリーだとか明確なテーマだとか方向性を求める方が、間違ってると思うのです。解説で村上龍が言っていますが、十代にしか、二十代にしか書けない小説というのは間違いなく存在していて、後になっては絶対に取り返しのつかないそれを、こんなにもためらいなく書くなら、それだけで金原さんは小説家として生きるの意味があると思うのです。
 発売したころから「アッシュベイビー」が気になっていたのですが、文庫化したら読んでみようと思います。