メモ
2006.08.25
 「ダ・ヴィンチ・コード」、読みやすいです。今ちょうど免許合宿が大詰めで、思うように時間がとれずにいますが、一気読みする方がおもしろそう。映画を思い返しながら読んでいると、思わず知らず、じっくり読みになっていきます。
 レオナルド・ダ・ヴィンチは、小学生のころ、9歳離れた姉に社会科のノートを見せられて、初めて名前を覚えた画家です。やはり、初めて、というのはどんなことにしろ特別です。芸術として、学問として、ダ・ヴィンチの遺したものはあまりに偉大なのだろうと、知識のあるわけでもない私は想像するばかりです。

 時間の合い間をぬって本屋へ行き、児童書コーナーで講談社の「ミステリーランド」というシリーズを見つけました。有名ミステリー作家(小野不由美、森博嗣、東野圭吾、はやみねかおる等々……)の書き下ろし作品を、凝った装丁で出していて、思わず本棚に並べたくなります。一冊一冊の単価が高いので、気長な話になりそうですが、少しずつ集められたら楽しいなと、画策しております。
2006.08.24
 「孤宿の人」、読み終わりました。孤宿、というのは宮部さんの造語でしょうか。ただひとりでいた加賀さまに、ほうは慰めと救いであったろうと思います。まばゆく、尊い存在であったろうと。

 「ダ・ヴィンチ・コード」、ゆっくりと読み始めました。映画では、シラス(サイラスという音の方が好きなのですが)が愛しく感じられました。楽しませてもらおうと思います。

 「流れ星が消えないうちに」と「ひかりをすくう」をおすすめいただいて、ありがとうございます。橋本さんは、「リバーズ・エンド」の一巻だけ読んだことがあります。当時はライトノベルが受け付けず、続巻は読まないままだったのですが(そもそも続巻があることを知ったときには一巻は古本屋行きになった後でした)、友人が好きな作家でもあり、なにかと気にかかる存在でした。この機会に、ゆっくり知ろうと思います。

 水城せとなの「彼女達のエクス・デイ」を読んでみました(コミックスです)。うん、やっぱり水城さんはいい。「放課後保健室」から知りましたが、好みの絵とストーリーです。
2006.08.22
 死者にふたたび触れることはできない。たったひとつ、けれど不動の事実が、縛めとなり、引き金となる。隔たってしまった世界を、越えられぬからこそのその距離を、想う人はどこを見て歩んでゆくのか。歩んでゆけるのか。
 渡部のしたことは間違いだろうけれど、断じることはできても切り捨てることはできない、それは、根底にあるのが見たくない距離を見据えさせられた悲しさだからだろうと思います。
2006.08.21
 「孤宿の人」の下巻が三分の一にさしかかりました。加賀さまとほうの間を流れる空気や思い、言葉でない部分のやりとりがいとおしく、だからこそ、加賀さまの胸のうちが悲しくもなります。自分はいま生の暮れにいるのだと、己で決めたそのときに、幼く無垢なほうにふれ、加賀さまがなにかの変化を得はしないかと、期待するような願うような思いです。
2006.08.20
 「孤宿の人」の下巻をきのうの夜から読みはじめ、時間があるのにまかせ、もう半分を過ぎました。「ブレイブ・ストーリー」もそうですが、宮部さんの作品は、後半を過ぎたあたりからぐぐっと加速して、面白みが増す気がします。それだけの下地をじっくり丁寧に描ける手腕もすごい。自分でものを書くとせっかちになってしまうので、尊敬の想いです。
 今、ちょうど免許合宿のため香川に来ており、この偶然に胸が躍っています。「孤宿の人」の舞台は、時を江戸に移した丸海の地。夕立が降り、雷が鳴る窓辺でほうや宇佐の生きる姿を読んでいると、なんとも言えない感慨があります。

 推薦にて、「ダ・ヴィンチ・コード」をおすすめ頂いて、ありがとうございます。今日、さっそく買ってきました(合宿中だというのに本を買い込んでいることについてはノーコメントで)。友達にきいてみると、読んだことあるよ、との答え。彼女はかなり面白く読んだようです。映画はスクリーンで見たのですが、そちらはなかなか楽しめたので、小説ではさらに、あるいは違う感覚で楽しめることを祈りつつ、「孤宿の人」を読み終えたら、「ダ・ヴィンチ・コード」を読みだそうと思っています。